生産管理ネットワークシステム FACNET(ファクネット)とは
ファクターの生産管理システムのルーツは段ボールケース製造業を経営する中での多品種少量生産における課題点の克服でした。それまで捨てられていた(活用されていなかった)情報を拾い集め各生産設備の正確な生産実績を把握することで製造における課題点を浮かび上がらせ、ひいては生産性向上につながりました。この経験をもとにシステムをパッケージ化「FACNET(ファクネット)」として世に送り出し(1987年~)現在まで多くのユーザー様に導入をいただいております。
製函工場内の各加工機械に設置した端末とホストを接続し、作業現場と事務所を一体化させることを可能としました。
刻々と変化していく加工機械の稼動状況の全てをリアルタイムに事務所のホストコンピュータ画面上に表示させ、FACNETの画面を見れば、工場全体の生産状況を手に取るように把握することができます。
軽快でシンプルな操作性
作業予定一覧画面(端末)
テンキー入力とファンクションキー入力だけの簡単操作で、コンピュータを初めて使う方にも慣れ親しんでいただけます。
また、作業予定一覧画面の右下にはメッセージ表示部をご用意しました。
これにより、ホストで指定したメッセージを指定時間に表示させることができます。
強力な集計機能
稼働グラフ画面(ホスト)
内容としては、ロット毎に得意先名・商品名・通し枚数・生産数量・生産平米はもとより、不良数量・ロス平米と、さらに1ロット終了までの所要時間とその内訳のセット時間・運転時間・停止時間・停止回数・平均速度・1平米当たりの製造コストなどの作業分析に必要な全データを出力させることができます。
また、発生したロスに関しては、ロス数量・不良数量・ロス平米・不良平米・休転時間・中断時間とそれらの理由がロット毎に別の帳票に集計して出力されます。
機械の運転状況をグラフに表示した稼動データと併せて今後の作業の改善のための資料として役立てていただけます。
必要にして十分な採取能力
FACNETでは、加工機械ごとに設置された端末により、現在のその機械の状況-セット・運転・停止等を自動的に判別して記録を行います。また、長期停止になった場合は、オペーレーターにその理由の入力を促します。
さらに、FACNETは、手作業による計測では不可能であった秒単位の計測を可能にしました。
これにより、オペレーターは出来上がり数量とロス・不良数を入力するだけの操作で、ロット毎の完全なデータを作成することができるようになります。
FAQ よくあるお問い合わせ
FACNET導入に必要となるものはなんですか?
FACNETは上位システム(工程計画を行う基幹システム)より生産予定データを取得し運用します。よって、原則、上位システムから予定データの提供をいただくことが必要です。
FACNETシステムは、事務所側ホストPCと工程機械毎に生産状況(通紙状況)を取得する現場端末PCという構成になります。生産管理の対象とする工程機械毎にPCを設置いたしますので、設置箇所へのAC電源(100V)と有線LAN敷設が必要です。
自社開発の独自基幹システムを運用していますが連携は可能ですか?(基幹システムへ実績データ取得は可能ですか?)
可能です。FACNETユーザー様の大多数は、自社開発システムあるいは社外パッケージソフトとの連携によりご利用をいただいております。連携データ(予定、実績)は通常テキストファイル形式(CSV)で行っております。
FFGとのデータ連携(CNC)は可能ですか?
可能です。設備ごとに連携項目を調整いたします。これまで多くの設備メーカー様にご協力をいただき連携の実績がございます。通信仕様はLAN、シリアル通信に対応しています。(主な連携設備・・・印刷機、型抜き機、断裁機、グルア、検査装置)
FSC認証製品の情報管理には対応していますか?
上位基幹システムとのデータ連携の他、FACNETでのマスタ管理にも対応します。対処品目については各種カンバン(製品札)への印字対応など必要に応じ個別での対応が可能です。
システム概要図